梅雨と建築の仕事

梁丸太

梅雨入り直前から築約40年のO様の家のリノベーションをしてます。ご希望は天井の表し仕上げ。クッキングの出来る薪ストーブも入れます。平屋部分の内装のほとんどを壊してトイレや洗面、脱衣などの間取りを変えてリビングダイニングを古民家風に仕上げます。

解体したら中には立派な松の梁丸太が組んでありました。ラッキーです。昔の建物は設計図もアバウトだし現場で大工さんが変更して作ることも普通だったので天井を取り払ってみないと、どんなモノが使われているか、組み方をしてあるか見当が付きません。出たとこ勝負(笑)。

壊してみて、そこからイメージを膨らませてお施主様と打ち合わせて作るしかない。だから予算計画は有りますが新築の建物みたいにシビアには出来ません。ある程度余分に掛かることは覚悟して頂いてます。

器具の交換やちょっとしたリフォームなら分かり切ってますので、見積もり通りで納まるのですがこういう大きな工事はそうはいかない。リノベーションはリフォームとはちょっとニュアンスが違いますね。「予算が心配。会計が不明朗で嫌だな・・・」と言う方は遠慮させてもらってます(笑) もちろん、あまりにも金額が変わる場合はその都度、工事費をお伝えして進めてますんでぼったくりの悪徳業者ではありませんのでご安心ください。

出来上がりは新築の建物以上にカッコよくなると思う。もちろん断熱面での配慮、バリアフリー化なども織り込み積み。7月の終わりには完成の予定です。


上棟

梅雨の合間を縫って豊橋市内で上棟をしました。30坪台後半の大きさの家ですので、やっぱり大きいですね。地鎮祭、基礎工事、上棟とすべて好天に恵まれました。お施主様、強運です(笑)
外観

弥生町で建築中のK様邸、完成しました。週末は見学会です。

今回の見どころの一つはヒノキの床。土台や柱は丸太の芯の部分で作りますから、丸太の外側の部分からは節の無い板が取れます。その板を利用して床板に仕上げました。一本の丸太から無駄なく材料を製材することでコストも下がります。

外観は落ち着いた飽きの来ないデザイン、中身は全て無垢材で作ってあります。見ごたえがありますよ。



奥三河の森

奥三河の山の中まで行ってきました。後ろに生えている木はそろそろ伐採時期です。枝の様子や木の生えている間隔、太さのバラツキなどから見るとこの木は植えてから20年程度は手入れがされてたと思いますが、それからはそのままかな。

木は植えてから50~60年で使えるようになります。それだけの年月を耐えた奥三河の木が、お住まいになる家族を包み込み見守ってくれるわけです。木の生命力、精がきっと家族を元気にしてくれるような気がしてなりません。植林された木は、皆さんの所へ行って家となるのが使命です。

木たちは自分の出番を待ってます。私は、この木たちを皆さんの所に送り届けるのが仕事です。