No.171 2017年3月

トップ画面 №171
地産地消の家づくり 
奥三河の木で家を作ろう
家づくりミュージアム通信
2017年3月号 №171
ハミング編集室 発行


今月の特集は

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紙上見学会 1月完成のS様邸をご紹介します!

『S様、奥様、お母様、家づくりをご一緒させて頂きありがとうございました。』

佐々木宏和 
  
こんにちは、お元気ですか。
桜の開花の便りが聞こえ始めました。20日もすれば豊橋もきっと満開ですね。

先日、自宅の家庭菜園を少し広くしました
今までは一坪菜園ならぬ0.75菜園でしたが、その名の通りのりっぱな(笑)1坪菜園になり、ヤル気満々の佐々木です。

まず今年は手始めに、さやえんどうを鉢植えにしました。
100円程度の鉢二つに8本の苗が入ってたので一旦は畑に植えたんですが、4月、5月に植える夏野菜と時期が重なることに気づき、ちょうど鉢が空いてたので植えなおしました。

鉢植えだと日当たりの良いところへ持ち出すこともできて、耕地面積(大げさな…)も簡単に増やせ便利ですね。

この、たった数センチの一本の苗からわずか2か月、水をやるだけで大量のが実が取れます。【もっとも、上手に育てればの話ですが(笑)】

人間が人工的に作るもので、こんなに増えるものは思いつきません。「自然のチカラはすごいな~」と感心します。

・・・今年こそは豊作にするぞ~!


紙上見学会

3月号の特集
豊橋市草間町に完成したS様の家

● 茶の間 + 大型ダイニングという使い方

LDK(リビング・ダイニング・キッチン)は、和訳すれば「居間・食堂・台所」です。目的別に表現すると「くつろぐ場所」、「食べる場所」、「料理を作る所」です。

くつろぎ方はご家族によってお好みが違うし、同じご家族でも時代によって変化することがあるので、設計で組み合わせに悩むことがあります。

子供が小さなうちは【床の上で遊ばせながら大人は片隅のソファーに座る】くつろぎ方が多いですが、子供が成長して大人ばかりになると全員ソファーや椅子で過ごすパターンに変化する場合も多く、中学、高校生になるとテレビを見ずに、各人がスマホで楽しむケースも増えています。

これから家を建てようとお考えの場合は【我が家のくつろぎ方】を、一度お考えになると良いかもしれません。

さて、部屋の組み合わせ方の一つに【茶の間(畳の部屋又はコーナー)+広めのダイニング】スタイルがあります。

4.5畳の畳コーナー+10畳のダイニングとか、6畳の和室+8~10畳のダイニングの組み合わせです。

今回の、二世帯でご家族の多いS邸では、普段は6畳の和室を茶の間として使い、10畳のダイニングに大きなテーブルを置いて使う計画です。

そこでワンルームとして使いやすくするため、ダイニングと和室の仕切り扉は壁に引込むスタイルにしました。

10畳のダイニングは配置次第で、幅1.5mサイズの食卓テーブル+ソファーの使い方も可能ですから応用が利きます。

将来、子供さんが独立するなど家族の人数が変わっても、いろいろなパターンに配置換えが可能です。


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ダイニングの奥に独立したキッチンがあります。左奥は洗面脱衣とお風呂。水回りを集中させて家事動線を短くしました。

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茶の間として使う和室は扉を壁に引き込めて、広く使えます。

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10畳の横幅は畳2枚分(約3.5m)あるので、半分はリビングスペース、もう半分をダイニングスペースとして使う事も可能です。


● 仏壇置き場を兼ねた多目的和室

ご親せきの来訪も多いので独立した客間としても使えるようホールからの入り口も設け、ダイニング側の引き込み戸を閉め切っても玄関やトイレに直接行ける間取りです。

最近は省エネ基準がだんだん引き上げられ壁の中にかなり厚い断熱材を入れるようになりましたので、柱の上に壁を作る大壁(おおかべ・柱が隠れる作り)にして壁の厚さを確保しています。

柱を隠す和室では伝統的な約束事をあまり気にせず自由にデザインできますので、今回は15㎝角のヒノキ柱を床柱に見立てて、和室らしく仕上げました。

使ってある素材が全て無垢材や自然素材なので薄っぺらな感じがありません。

伝統的な和室なら約束事の通りに作ればOKなので、考えることもなくて設計は楽です。

でも、アレンジするとなると「奇抜では無く、地味でも無く、和室っぽく、キレイに作る」のはけっこう難しいですが、今回もお施主様のセンスの良さとご理解のおかげで上手に仕上がりました。


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右の襖:玄関室からホール経由でダイニングを通らず、和室に直接入れます。床脇の地袋の上に、お仏壇を置きます。

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ふすまの格子柄は、お施主様のGoodセンス。ふすまの手かけも木製の角型を選ばれ、四角をモチーフにされています。


● バルコニーに面した多目的スペース

当面は子供たちのプレイコーナー(遊び場)に使うためコンセントやTV配線が付けてあります。

2Fの大きなホールは一見無駄なスペースに見えますが、布団や洗濯物の室内干場としても使え、特に梅雨時には重宝すると思います。

見た目やくつろぎのスペースについてはリクエストをよく頂きますが、雨の日の物干しスペースと言った家事のしやすさも重要ですので参考にしてください。


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冬でもこんなに日が入ります。軒が深いので夏は日差しが遮られます。



● 自作品

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トイレの照明、ステンドグラスはSさんの自作。S様はもともとは、アーティストさんなんです。

チームハミング メンバー紹介

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クロス工事担当チーム

山路春夫君【左】、と福岡弘君【右】の二人がいつも現場に入ってくれてます。

ハミングの家の壁や天井はビニールクロスは使わず、紙クロス【珪藻土クロス】で仕上げるのが特徴です。
クロスには布、紙、ビニールがありますが、その中でも布や紙は上手に張るのに技術が必要で、職人さんなら誰でもOKとはいきません。

特に珪藻土クロスは紙に珪藻土が塗られているので、カッターで切るのが大変、おまけに重いので繊細な技術の他に体力も必要です。

もうずいぶん昔ですが、最初に張ってもらった時「僕らじゃ、これが精いっぱい!これ以上、きれいに張るのは無理です・・・」と遠慮がちに言ってましたが「紙クロス張れます」と言うだけあって、つなぎ目がほとんど目立たず塗り壁と見違えるほどの素晴らしい仕上がりで、それから安心してお願いしてます。



お知らせ

ゴールデンウィーク
5月1日【月】~5日【金】までお休みいたします。