No.173 2017年5月

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地産地消の家づくり 
奥三河の木で家を作ろう
家づくりミュージアム通信
2017年5月号 №173
ハミング編集室 発行


今週の特集 S様邸 紙上見学会 第3回

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こんにちは。
もうすぐ梅雨入りですね。

いかがお過ごしですか。
世の中にはいろいろな家がありますが、温暖な東三河では夏場のジメジメ対策も大事ですね。

木と自然素材で作るハミングの家は本領発揮のシーズンで、普通の家と比べると室内の湿気がずいぶん違うと、よく言われます。

梅雨から夏になると、室内の壁に薄っすらと白カビが生えだすお宅もありますが、ハミングの家では心配ありません。

コンクリートマンションやビニールクロスとクッションフロアー仕上げのアパートで、カビに悩まされてた方がハミングの家に引っ越されて「この快適さは感動もの…」と仰って頂くことも多い時期です。

外観デザインなどと違い、住んでみないとわからない所ですので、私にとっては「どうやって住み心地の違いをお伝えしたら良いのか?」と、すごくもどかしく思う時期でもあります(苦笑)

体調を崩しやすい時季ですので、どうぞお大事にお過ごしください。

佐々木宏和   





先日、18年前に建築したM様のお宅の給湯器の交換にお邪魔しました。
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すると家の中には、とてもかわいい猫ちゃんが…。初対面だけど、すごく甘えてくれて。ああ~、どうしよう…。もうメロメロ(笑)犬も好きですが、猫ちゃんもたまりませんね!


紙上見学会

豊橋市草間町
S様の家 その3 外部

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北側立面

住宅は住むための道具ですので、私は間取りや使い勝手、住みやすさを優先して設計しています。

とは言え、最初にご要望を伺う段階からその土地にあった外観デザインをなんとなくイメージして設計を進めていきますので「見てくれはお構いなし」と言うわけではありませんのでご安心下さい(笑)。

外観の印象は屋根の形でだいぶ変わりますが今回はお施主様のご要望で、切妻(きりづま)にしました。

軒は雨どいの先まで約1mと深いです。


さて、住宅は流行を追うと10年、20年後に「古くなった」となりかねませんので、オーソドックスなデザインがお勧めです。

S様邸は敷地の北側が道路なので、北西の玄関にしました。
北側は浴室や脱衣、トイレなどがあります。

これらの箇所は外から気配が分からないよう小さめの窓にしますので壁面が多くなり、のっぺりした地味な印象になりがちです。

そこで、差支えない範囲で窓をなるべく大きくして位置や高さも揃えています。

建物と道路の間に駐車場を作りますが、低い塀や垣根を作ると、バランスが整います。

庭の左隅に見えるイヌ槙は玄関の目隠しになるし、ご家族の思い出も有るご様子だったので、ここだけは伐採せず残して頂きました。

屋根瓦は凹凸のないフラットタイプにして両端の瓦(袖瓦)も一体袖瓦で納めることで、水平ラインが強調され重苦しさが和らぎスッキリさせています。

反対に、玄関横の袖壁はわざと幅を持たせて安定感を持たせる様に工夫しました。

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外壁はS様が「白くなり過ぎず、少し落ち着いた感じに」と選ばれたものです。

南側も窓を揃えることで、すっきりと仕上がりました。

建物は完成した時に「少し地味だったかな・・・」と感じるぐらいが実は丁度良いと思います。
パッと見が派手な家は飽きます。

住宅展示場や大手メーカーのカタログには派手なデザインの家がありますが、それは商売ですから「お、カッコいいじゃん!」と思って頂かなければいけないので…(笑)

家には「見せるための家」と、「住むための家が」ありますのでご注意ください。

● 隠れてしまったところですが…
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屋根瓦の下には雨は通さず湿気は外に逃がして屋根下地が蒸れて傷まず、熱は反射する特殊シートが敷き込んであります。

建物の内部だけでなく、壁の中や屋根の下など見えないところの湿気対策は大事です。

湿気がこもりやすいデザインや作り方だと10年で屋根が腐ると、最近、建築専門紙に特集記事がありましたので、これからこのシートが普及すると思います。

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通気層に虫やネズミが侵入しないように通気ガード材を取り付けています。

外壁のシートは屋根と同じく水は通さず湿気は外部に放出させて熱を遮るタイプのものです。

外壁を取り付けるための縦下地材(胴縁)は桧ですが、腐れやシロアリ対策の薬剤処理が不要とされており、住む人の薬剤被害を防ぐ目的で使っています。


お知らせ

家に帰るとホッとする
 家族で仲良く暮らす弥生町の家
完成見学会開催

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内装は桧の玄関框、桧のフローリング(奥三河産・節なし材)、桧の階段。ハミングの家は土台や柱だけでなく下地材も桧が標準仕様なので、本当に桧尽くしの家になりました。

服で例えるなら「上質なオーガニックコットンでシンプルなデザインのシャツを丁寧に仕立て、普段着として着こなす」感じでしょうか(笑)6月末の完成が楽しみです。

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完成見学会をお願いしたら「どうぞお使いください!」と今回も快く仰って頂きました。K様、奥様ありがとうございます。

ほぼ毎週末に、工事状況の確認や打ち合わせを現場でさせて頂いてますが、最近は庭工事が話題になります。

奥様は家庭菜園をやってみたいそうで、一坪菜園オーナー歴20年の私の拙い経験話を参考にして頂いてます。


開催日時は改めてお知らせします。

*会場:豊橋市弥生町字東豊和
    南栄駅より徒歩10分
 
 見学会用駐車場有り。3台駐車できます。