自分が住みたい家だけ作りたい

住みたいと思えない家は、作る気力が湧かないんです。

 

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朝。起きて素足で杉の床を歩く。柔らかな足触り。

カーテンを開ける。射しこむ朝日が珪藻土の壁を照らし、柔らく部屋を満たす。
「今日も一日がんばるぞ!」と気持ちにスイッチが入ります。

帰宅。木の香りが穏やかに漂うリビング。
吹き抜けの梁、柱、腰壁の木目や節が目に入る。思わず「ふーっ」と息が出て肩の力が抜ける。
「ああ、帰ってきた。今日も一日頑張った。」・・・ホっとする瞬間です。

1997年に合板やビニールクロスなどの工業製品を一切使わず、自然な素材と無垢材だけで自宅を作りました。喘息気味の息子の健康のためと、父が製材した奥三河の木を使いたかったからです。床と天井は杉板で仕上げ壁は左官塗り、柱や梁を隠さずにそのまま見せました。

その当時、「自然素材の家」と言う表現は未だありません。
壁はビニールクロス貼り、床は合板フローリングが当たり前、節が無くてつるつるピカピカ、固くてキズが付きにくいものが良いとされていました。無垢のフローリングが珍しかった。

そんな時代に、柔らかくて凹みやすい杉の床材など有りません。
でも、素足の暮しにはピッタリだと思い、どうしても使いたくて特別にリクエスト。
「本当に、そんなモノを床に貼るのか!」と、工事関係者にすごく心配されました。

・・・自然素材で作る家は冒険でした。

それから25年以上住み続けている我が家。
木は色艶が増して飴色になりました。壁は新築時のまま、真っ白できれいです。子供たちが幼いころオモチャで付けた床の凹み、ペットの爪痕も今では大切な模様です。

実験は大成功。
「自然素材の家」は正解でした。満足しています。

内装に新建材(しんけんざい)を使うと安っぽくなるので、住みたくないです。
新建材は無垢材や布や紙に似せて作った工業製品です。ビニールクロス、合板フローリング、シート貼りのドアやサッシの枠などです。値段は安いですが肌触りが悪く、古くなると色あせ、長持ちしません。そのうえ、プラスチック臭いです。

プラスチック臭の元は、新建材に含まれる化学物質です。これはシロアリの薬や防腐剤と並び、シックハウスの原因とされています。新築の家やモデルハウスで臭いが気になる人は、化学物質過敏かもしれません。そんな家を建ててしまうと症状がひどくなります。

軒や庇が無いと、直射日光がまともに射しこみ夏は暑くてかないません。エアコンをガンガン使わないと涼しくならず、電気代がたくさん掛かります。見た目も店舗や事務所の様でいただけません。







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01 裸足が気持ち良い家

裸足は滑りにくくて安全です。ペットのケガも防ぎます。杉やヒノキの床は、夏はサラッとして足の裏がペタペタせず、冬はほんのり暖いです。裸足には打って付けの無垢材です。


02 雨の匂い、雨音を楽しむ。そよそよと吹く風で涼む家

季節を感じる家が良いです。軒や庇があれば、少しの雨なら窓を開けたままでも大丈夫。夏の日射しも遮ります。

03 弱い木は一本も使わない

ホワイトウッド(北欧産)は腐りやすく、シロアリに食べられやすい弱い木です。あだ名は「シロアリ用デコレーションケーキ」。他にもエゾ松(ロシア産)などの弱い木が当たり前に使われていますが、これらは薬剤処理しても腐りやシロアリを完全に防ぐことは出来ません。ハミングの家には、弱い木は一本も使いません。

04 奥三河の杉とヒノキで作る

杉とヒノキは薬剤処理が不要なほど強いです。そして奥三河の山には、たくさんあります。弱い木をわざわざ輸入して使う必要はありません。
また、輸入には大量の石油を使い、Co2の排出量も増やします。

05 除湿器、押入れのスノコがいらない家

無垢材や自然素材は湿気を吸ったり吐いたりして、家の中の湿度を安定させます。内装材だけでなく骨組みも無垢材で作れば、大量の湿気をコントロール。夏はサラッとして涼しく、押し入れのスノコも除湿剤も不用な家が出来ます。

06 冬、乾燥せず窓が結露しない家

湿度をコントロールする家は乾燥を防ぎ暖かです。窓の結露もありません。ウィルスの感染予防にも効果があります。

07 理想は平屋

2階建ての場合も、寝室を初めから1階に作ると老後が安心です。初めから作れなくても、簡単なリフォームで作れるように設計します。

08 地震に強い家

2階の柱と壁の下に、1階の柱や壁が無いと地震で壊れやすくなります。上下の柱と壁が一致する割合が60%以上の間取りは、何十年経っても地震に強いです。

09 使い回しの効く家(スケルトン・インフィル)

長年の間には必要な部屋数、使い方は変わります。大掛かりなリフォームをしなくても対応できるよう、構造上必要な壁と部屋を仕切る壁を分けて考えます。







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無垢材やシックイなどの自然素材は、材料も工事費も高いです。素材の特徴をていねいに説明する手間も掛かります。

しかし妥協はできません。だって自分が住みたい家しか作りたくないのですから・・・。
でも、共感して下さる方には現実的な金額で提供したい。ジレンマです。

それで、コストを抑える方法を考え、悩み、試行錯誤。いくつかの方法にたどり着きました。


01 スタイルでコストを下げる

軒ごとに作り方がバラバラだと材料のムダが増えます。設計ミスや事務経費も増えます。
家作りのスタイル(型)を持てば、材料を節約して費用も抑えられます。

02 基本寸法で設計・規格品で作る

家作りの基本ピッチは構造材、内装材ともに伝統的な尺(しゃく=303㎜)です。建築資材もこのピッチで規格化されています。基本ピッチを守り規格品で作れば余計なコストが掛かりません。

03 仕上げを統一する

同じ素材、寸法、仕上げ方で作ると無駄が防げます。
例えば板材の場合ハミングでは、床、壁、天井、どこでも杉の赤身材を使う様に統一しています。統一すると工事の種類が少なくなり、職人の作業効率が上がるので工期も短縮。費用を減らせます。

04 製材所からダイレクトに購入

ハミングでは、ほとんどの木材を奥三河木材協同組合など、地元の製材所から購入します。中間マージンが不要で輸送コストも抑えられます。


新居での暮らし方や実現したいこと、どんな事でも構いません。想いをたっぷり聞かせてください。遠慮はいりません。作り方や素材の選択も、私がきちんと提案します。

モデルハウスを見学するよりも、オーナーさんの家を訪問して実際に生活している様子を見学、ナマの声を聞く方が参考になります。私がお連れします。リクエストしてください。


1.見た目よりも「使いやすい」、「住みやすい」のが優先
家は暮らしを包む器(うつわ)、実用品です。人に見せびらかす飾り物でも、眺めて楽しむ美術品でもありません。
デザイン(見た目)や部屋の広さなどは分かりやすく、あこがれも有るので話が盛り上がります。でも、安全に暮らせるか、耐震や長持ち、メンテナンスのしやすさ、収納や使い勝手など地味な話の方が大事です。その上で、デザインもすぐれているのが理想です。

2. 気候に合わせて作る
東三河の気候、暮らし方に合う家が良いです。気候や環境を考えずに、恰好を優先すると住みにくい家になります。

3.我が家の暮し方を確認する
設計の前に暮らし方をハッキリさせると、無駄に大きな家、モノがあふれたゴチャゴチャした家になるのを防ぎます。雑誌などの情報をそのまま真似ても、我が家の生活スタイルに合うとは限りません。家作りノートを使ってお手伝いします。一緒に確認しましょう。

4.新築時に100点満点の家がベスト?
最初に100点満点だと変化に対応できません。それよりも、住む人が増えても減っても、暮らし方が変わっても、いつも80点は確保、足りない分は暮らし方でカバーできる家が良いです。

5.考え抜いて提案します
1回目のプランから、ベストを目指して考え抜きます。「とりあえず」の提案はしません。
とりあえずの提案が通って家が完成して、住んでから不都合に気付いても手遅れです。







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「良いね~。さすがハミングの家だ!」と共感して下さる方と一緒に、自分が住みたい家だけ作りたいです。でも、私の好き勝手を押し付けるつもりはありません。建物はもちろんですが、相談や打ち合わせも、楽しく、納得して頂けるようにします。

良い家を作るには、作り手の「家事」、「子育て」、「自然素材の家の生活」、三つの体験が必要です。ネットの情報や、本に書かれてる内容の受け売りでは満足な提案が出来ません。体験に基づいた提案に勝るものは有りません。

私もそれぞれに成功と失敗の体験があります。体験者として、また自然素材の家だけ100軒以上作ってきた経験から、お伝えしたいことは山ほどあるので、打ち合わせにはつい熱が入ります。

あなたと二人三脚、世界に一軒だけの家を作りましょう。
完成までの、家作りのドラマをご一緒できればうれしいです。
建築工房ハミング 佐々木宏和
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