やぐま台Sさんの家の和室をペンションの部屋(みたいにする)工事進行中 

床下防湿処理 田原市

今回のリフォームでお客様が気にされていたのが床下の湿気。アルミサッシの建物(昭和40年代以降?の建物)では室内の風通しを良くしないと、畳や土壁が湿度を蓄えたままになり床下など見えない所にカビが生えます。S様の家は床下よりも庭の地面の方が高かったので尚更だったそうです。しばらく前に建物周囲の土を取り除かれたので改善してましたが、カビ臭は未だしていました。
今回の工事では床を剥がすので、床下に防湿シートを敷き込み更に湿気をブロックしました。隙間も防水テープで塞いでいます。畳の分は床をかさ上げしないといけないので、土台や大引(床を支える真ん中の角材)にヒノキの掛け材を取り付けます。この上に根太と言う角材を直交させその間に断熱材をはめ込み、構造用合板を張り、その上に仕上げ材を張ります。ヒノキを使うのはシロアリや湿気に強いからです。
天井断熱工事 田原市

そしてこちらは天井断熱の準備中。断熱材の厚みに合わせ屋根タルキに薄い板を張ります。そしてタルキの間にすっぽり断熱材をはめていきます。土壁の上にも柱の面までの隙間1㎝~1.5㎝の所へ木質ボードをはめ込みます。
屋根断熱ボード工事 田原市

こちらは断熱材をはめ込んでその上に天井ボードを張ったところです。このボードは石膏を紙でサンドイッチしたもので厚みは1㎝弱です。石膏なので防火や遮音効果があります。プラスターボードと呼ばれるポピュラーな下地材です。
窓取り付け開口 田原市

さて壁に窓を取り付ける準備です。土壁を剥がしたら、なんと筋交いが出てきました。北側の壁は部屋の隅と隅しか柱が無いので距離にして約2.7m壁だけでした。現在の建築では91㎝、または1.8mの間隔で柱を入れて筋交い(斜め材)を取り付けます。それ以上の間隔だと筋交いが横揺れで曲がる可能性があるからです。この建物が作られた頃は大工さんが個人の感覚で適当に入れてた時代です。平屋部分と言うことも有り、このような取り付け方をしたと思われます。
耐震補強 田原市

そこで部屋の隅から91㎝の所に柱を新しく入れました。筋交いは入らないので構造用合板を土台、両側の柱と梁に掛かるよう取り付けました。これで土台と柱と梁が一体になり壁がかなり動きにくくなります。ちょうど梁の下になるので、屋根の重みも支えることになり一石二鳥です。窓の穴の上に見える白いものは断熱材です。新築時に良く使うポリエステル綿です。湿気を吸わないのでカビる心配もありません。
まだまだ、工事は続きます。