ヒノキと杉で作る、シックイ塗り壁と和紙クロス珪藻土クロス工事開始 豊橋市大岩町H様邸

今朝は7時30分から現場でお施主様ご夫妻と打ち合わせでした。工事も仕上げ段階に入ってきましたので、細部の確認やお引渡しのことなど、出勤される前の時間を使って打ち合わせ。ご褒美におやつもらった(笑)。

もちろん職人さんにも頂きました。お気遣いありがとうございます。
仕上げ工事に入ると現場には、いろいろな職種の職人さんが色々なタイミングで入ってきます。それで誰でも、いつでもご自由にどうぞと言うことで、まとめて置いて行って下さいました。 決してお気遣いをお願いしてるわけでは無いんですが、家や職人さんのことをとても気に入ってくださって、作るところもしっかり見て頂いてるので大感謝、と言うことで差し入れをお持ちくださいました。H様、奥様ありがとうございます! 板の上に置いてありますが、これは完成した押入れの中。(私の作る家は押し入れは全部板張りです。)

クロスやの山路君が頑張ってくれてます。下地がきれいでないとキレイに仕上がりません。山路君曰く「僕はいつも二回はパテをしごく」だそうです。土濃塚大工も丁寧にボードを張ってくれるなのでクロス屋も助かってるのですが、それでもビス頭部分やボードのジョイント部分はデコボコなので必ずパテで処理が必要です。パテを塗って乾燥させてやすりで平らにして、それからもう一度パテをしごいて乾燥させて、気になる所はこの作業を三回繰り返すそう。一回で済ましちゃう職人さんも居るそうなので丁寧ですよね。だから工事に時間が掛かる。採算合うのかな?良いのかな(笑)本人が言うには「僕は二回は塗らんと気が済まんもんで・・・。」だそうです。それで残業したりしてるんだな。丁寧な職人さんは本当にありがたいです。

外壁工事も、もう少しで完了。コーキングや塗装を残すのみとなりました。玄関の壁と天井だけはご主人のリクエストで板張りにしましたが、ここ以外はサィデイング仕上げです。材料が違うと取り合い部分をどうするかが問題になります。 テキトーに作ると水漏れ、傷みの原因になります。水の掛かりにくい天井部分はコーキンングで隙間を塞ぎ、壁部分は板金でカバーしました。コーキングの職人さんも丁寧で上手で助かります。コーキングをヘラできれいに平らにするのは結構難しいですが、きれいに納めてくれました(^‐^)

木部の隠し釘の頭のパテ処理も丁寧にするよう心がけてます。隠し釘とは、それしか押さえ様の無い場合に針のように細い釘を木の表面から打ち込んで留める技法です。釘の打ち込みが目立たないので隠し釘と呼びますが、それでも釘の太さ分はへこみ、1ミリ程度の穴は残ってしまいます。戸枠など目線に近い所は気なるといけなので目立たない様に特殊なパテで埋め、乾燥させてやすりを掛けます。この写真のどこかに処理箇所がありますが、なんとなく「ココかな?」程度でしょ。完全に分からなくするのは難しいですが、パッと見ても気が付かない程度にはなってます。こういう木工作業もあるんですよ。

こちらは節ありの杉赤身材の穴を処理。全く分かりませんよね。上手だね。この作業の担当は大工さんだと思いますか?

イエイエ、実は私が担当してます。こういうの、私得意なんです (^-^)b
(小中と工作は得意だったし、高校は美術部で油絵を書いて過去がある)
設計、監督だけでなく自分でも少しは作業しますから、思い入れがなおさら強くなります。完成するともう終わっちゃうのかと寂しけど、完成させないと仕事にならないし・・・。
これからお引渡しまでは少し複雑な気持ちです。これって花嫁の父親が、娘の結婚が決まり嫁ぐまで間に味わう気持ちに近いんだろうか?