ヒノキと杉とシックイと和紙で仕上げる素材の質感を生かす自然素材の家 豊橋市大岩町H邸

ヒノキの階段 豊橋市大岩町

昨日の続きです。ウンチクなどと大げさに勢いで書きましたが、それほどでも無いので先にお断りしておきます(苦笑)

昨日の窓部分、全体はこんな風です。窓枠にくっつけてキレイな板が通してありますが、これは2階の巾木(床と壁の境目に取り付ける板)を延長したもの。

そもそも床と壁の取り合い部分に巾木を取り付けるかと言うと、掃除機で壁を傷めないよう保護するためだけではなく、床と壁の取り合い部分はそうピッタリとはくっつきませんので取り合いをきれいに見せるためのパーツです。その巾木ですが、二階の床だけでなく階段の壁までぐるりと延長して延ばすことが有ります。

壁一面を巾木で上下に仕切ること無しにスッキリ仕上げることもできますが、新築時にはきれいに納まっていても時間がたつと1階と2階の下地は別なためジョイント部分からクロスに皺が寄ったり、塗りカベだとヒビが入ったりすることが稀にある。それに備えて見切りとして巾木を通しておけば被害を少なくできます。見た目とどちらを優先させるかはお客様に確認しながら作ってますが、今回は巾木を通しました。

階段窓 豊橋市大岩町

さて、その巾木ですが床の高さでぐるりと回すわけですが窓の枠とくっついていたほうがスッキリ見えます。巾木の上に窓が載ってる状態に作りますが、巾木を通してから窓を取り付けることはできません。窓は骨組み段階、上棟が終わったら直ぐに付けますから位置を正確に割り出して取り付けないと巾木と窓がずれます。だから電卓叩いて窓の高さをミリ単位で計算して取り付け、巾木が回されるまで間違ってないかドキドキしながら待ちます(笑)。

いっそのこと窓をもっと高くして(使用上は差し支え無い)置けば、そんな苦労は無いのですがやっぱりスッキリ納めたいのでくっつけてます。今回もちゃんと出来た!(一応、気を遣って作ってると言いたいだけで、自慢するほど大げさなことでは無いです。)

見切りと窓枠 豊橋市大岩町

揃えると言えばトイレの腰壁部分も窓枠に揃えました。

同じ厚さの石膏ボードの上に板を張ってますのでクロスと板のラインはそろわず段差ができます。巾木の様に見えるこの見切りは、全く同じデザインで厚みを5㎜大きく製材所に特注で作ってもらいました。(私の場合、パーツからつくる環境が有るので助かってます。)
窓枠の壁からの出幅は10㎜なので5㎜見切りが出張ります。それで見切りの角を三角に削って(「面取り」と言います)違和感の無い様にしています。
見切りと杉のカウンター 豊橋市大岩町


窓の高さとカウンターの高さも揃えてます。高さを揃えたので、納め方も揃えました。

木の家は、木そのものの存在感が大きいので細かな所を考えず調子込んでイケイケで作ると、もっさりして垢ぬけない家が出来上がります。そこまで拘らないから構わないと言われるお客さまでも、家が完成するころにはだんだんと目が肥えて「チョットもっさりしてるかな・・・。」と言う場合もある。家は長年使うものですから、「やり過ぎない」、「ほどほどに」が30年以上木の家に関わってきた私の感想ですね。
【いっそのことログハウスみたいな、床も天井も壁も全部木にして、部分的にアクセントでシックや紙を使った内装にすれば、それはそれで美しいですが。】
外壁塗装

さて、外部は塗装工事が進んでます。玄関は木目を生かした塗装にしました。無塗装も良いのですが雨にあたると染み跡が目立つ、日焼けで色むらが目立つなど1年程度で雰囲気がだいぶ変わってしましますので、外部は軽く塗装しておくと変化があまり気にならず、家のイメージが変わりません。





漆喰塗り 豊橋市大岩町

内部は左官屋さんが頑張ってますよ。塗り壁も味がありますね(^ー^)