奥三河の木と左官塗り壁と和紙クロスで作る家 H様邸 壁下地

大工工事もずいぶん進み壁の下地工事が完了しました。ドア枠もついて柱の養生紙も撤去。枠材はすべて杉の節無し材、柱はヒノキ、天井の梁は杉です。来月の半ばにはこの部屋は塗り壁で仕上がります。 今日は土曜日なので奥さんとお嬢ちゃんが差し入れをもって見学に来てくれました。見学の時は私がご案内しまてす。だから建築中は1週間か、最低二週間に一度はお会いします。せっかくの家作りですから作る所を見学していただくのは大歓迎です。しっかり考えて、手際よく段取り良く、気持ちの良い腕の確かなメンバーが丁寧に作っているか体感して頂けますから。今日も「一人でこんなに作っちゃうの!スーパー大工さんですね~」と奥さんに褒めて頂いて、大工さん大喜びでした(笑)。また、これで来週から一段と気合入れて造作工事だな。

こちらは壁の断熱材を入れたところです。白いモコモコのふとん綿みたいでしょ。実際、布団綿にかなり近い(笑)。ポリエステル繊維で特殊な編み方をしてあり湿気がこもらず素早く乾くのが特徴。だからグラスウールやロックウールの様にビニールのカバーはありません。隙間にもそのまま千切って詰め込めるので重宝です。ネックは少しお高いこと。【標準仕様なんで追加費用を頂くわけでは無いです】これと同じ素材が床下にもくまなく入ってます。とても温かですよ。

こちらがその上にボードを張ったところです。隠れてしまうと分かりませんが、中身にはいろいろ優れものが入ってるんですよね。そう言う所をご覧いただくと、ご自分の家の良さがより分かって満足度アップです。出来上がってから「なんだかわからないけど暖かい家だね・・・。」、というのと「あのレアで高性能な断熱材が壁の中にビッシリ入ってるから自分ちはこんなにあったかなんだ!」と思うのでは大違いですよね。同じ金額を払って頂くなら、見て頂いてより納得、満足していただくほうが良いじゃないですか。家づくりも、モノとコトですからコトも大事です。

隠れてしまう所と言えば外壁の中もそうです。壁は七層構造になってるので、外壁は外壁でいろいろ工夫がしてありあます。ヒノキの胴縁の横に取り付けてある黒い棒状のものは壁の中に虫やネズミやヤモリの侵入を防ぎながら、空気は通すというパーツです。これも出来上がると全く見えません。その裏に張ってある銀色のシートも見えなくなりますが、銀色なのは熱を反射させるためにアルミが蒸着してあるから。もちろん壁の中の湿気は透過させて外に放出するけど水は通さない素材です。蒸れないってことです。蒸れない=かびない=腐らない=家がとても長持ちする、と言うことで木の家ではとても重要なテーマです。

こちらも土に埋まっちゃうので二度と見れないところ。道路の下水管に接続中。人の背丈より深いくらい深い所にあります。一日で終わらせる工事だからめったに見られません。水道屋さんも頑張ってます。
さて、来週は大工さんの造作工事と外壁工事が進みます。来月の今頃にはほぼ完成の予定です。完成時には見学させて頂けますので、ご興味のある方はお越し下さい。見学会の日程はまた改めてご案内しますね。