弥生町 K様ご夫婦の家 外壁

ダイライト

K邸の上棟から半月、外部は屋根工事が終わり外壁の防水シートを張り終えました。

毎週末にお施主様にも工事の進み具合をご覧いただいてます。大金を掛けて家づくりしてるわけだですから、完成品だけでなく作る過程も楽しんで頂けたらと私は思ってます。だって、ご自分の家の内容を知れば知るほど愛情が沸きますから、出来るだけ見て頂けたらと思ってます。K様の家は、ご主人がお忙しくてご夫婦そろってお越しになれなくても、いつも元気いっぱいのS君を連れて奥様がお越し下さいます。とてもうれしいです。

ご覧いただくのは良いのですが、一般の方は解説がないと良くわからないですから「ふ~ん、だいぶ出来た。」で終わってしまいます(苦笑)それで、ブログに書いてるようなことを現場で解説します。 先日、瓦の耐震性、メンテナンスがほぼ要らないことを解説したら「やっぱり瓦は、高級感がありますよね~」と、奥さまから感想を頂きました。

瓦は高級感がありますが、厚いので屋根の大きさや形にあわせて工夫をしないと、ドンくさいデザインになる場合があります。建物の形や好みが有るので一概には言えませんが、今回は1F部分は切妻屋根なので瓦の両端は一体袖納まりにして、二階の寄棟部分は差し棟にしました。専門用語で申し訳ありませんが、要はあまり凸凹させない瓦と作り方にしたので、すっきりしてるけどボリューム感もある上品な屋根に仕上がりました。

外部は防水シートを張ってますが、その下に見える茶色の板は耐力面材(たいりょくめんざい)です。ダイライトと言う商品名の割と有名な資材です。地震の揺れから建物を守る部材に筋交(すじかい)があります。柱と柱の間に斜めに取り付ける角材です
。耐力面材はその名の通り地震の揺れに「耐える」、「面材」です。簡単にいえば土台、柱、梁などを軸にして板を打って箱にして建物を頑丈にするわけです。

骨組みを、どれだけ太い材料にしても耐震性能はほとんど変わりません。太くすれば重みに耐えるので、長期にわたって建物が歪まないメリットはあります。耐震性を高めるには2階床に構造用合板を取り付け、水平面の変形を防ぎ地震の揺れに抵抗しさせる、筋交い、耐力面材で固める必要があるんですね。

ま、こんな様なことを現場で解説するわけですが、ご自宅ですので皆さん興味津々で聞いてくださいます。励みになります(笑)