こちらの龍神像はチェ-ンソ―アートの日本の第一人者、世界チャンピオンでもある城所啓二さんの作です。城所さんは今は和歌山を拠点に活動されていますが、20年ほど前は設楽町を拠点にされてて、住んでたのは私の実家のすぐ近所でいろいろ仲良くさせて頂いてました。東栄町のチェ-ンソ―アート大会も彼がプロデューサーです。いわば日本にチェ-ンソ―アートを広めたすごい人なんですよ。ハミングの事務所に飾ってあるいくつかの木彫は彼の初期の作品です。
10年近く前、設楽の実家に行った時ばったり城所さんと会いました。その頃はもう和歌山に住んでたのですが、久しぶりに設楽に来たそうで、知り合いの木材関係の方にお土産にと、伊太祁曽神社のお神酒を何本か持ってこられてました。
1本余分に持ってきてしまい、なぜ気付かずに余計に一本持って来たんだろうと不思議に思ってたら、私にバッタリ会って
「ああ、佐々木さん。今わかった。それで一本余分に持って来たんだ。これは佐々木さんに渡さなきゃいけなかったんだ。」と言ってお神酒をくださったんです。それ以来、五十猛命(いたけるのみこと)にご挨拶に伺わねばと思ってたんです。何年も会って無い和歌山から本当にたまたま遊びに来た彼と、年に数回だけ実家に行く私が道端でバッタリ会うこと自体が奇遇です。その上、余分に持ってきてしまったお神酒。会った瞬間、私に渡すためと言った彼の言葉に不思議な縁を感じました。
奥三河の木を使う事、この地域の皆さんに木の事を知って頂く活動を30年近く続け、もともと製材所の息子ですから生まれた時から今日までずっと地元の木に縁がある私としては「東三河担当の佐々木宏和。ようやく挨拶に来たか。待ってたぞ。」と、親分から言われた気がしたお参りでした(^^)