木の家に住む資格

20年経った木の家

いまさらながらですが無垢材、自然素材で作る家は材料が呼吸しています。

ここで言う呼吸とは、湿気を吸ったり吐いたりすることです。
木が呼吸すると細胞の中に入った水分で体積が増えます。つまり木が膨らみます。

反対に乾燥すると水分が空気中に抜け、縮みます。
だから床板と床板の間に隙間が出来て天井の梁に割れができたり、建具も反ります。
程度の差はありますが、それは無垢材では当たり前のことです。

それが許せないのなら人工的に作ったイミテーション素材を使うしかありません。
無垢材の特徴は誰が何と言おうとそういうモノなのです。

受け入れられない方は無垢材や自然素材の家に住む資格は有りません。

人間はそもそも自然な生き物です。 気分の良い日も有れば体重だって毎日微妙に変わる。
木も植物ですから変化します。当たり前です。

ナチュラルを受け入れる、ナチュラルに生きる。
ナチュラルの常識を理解して受け入れて暮らすのが人間本来の姿だと思います。

せめて自宅で過ごす時間はくつろぎたいじゃないですか。

人工的なものばかりに囲まれていたのでは、身も心もまともではいられませんよ。
樹脂を固めた内装材、薄い板を接着材で張り合わせた床材、
ビニールの壁紙、こういった新建材で囲まれていたのではまともな人間もおかしくなります。

これを読んで「そうかしら?」と思ったら、すでにおかしくなってるかもしれません。
お気を付けになって下さいね。