奥三河のヒノキの土台、柱で作るH邸。骨組み見学会終了しました。

豊橋市大岩町
昨日は骨組み見学会でした。建物を見せて下さり施主のH様ご夫妻に大感謝です。ありがとうございます。 工事中の現場なので材料の片付け掃除、テーブルやパネルの搬入といろいろ設営が大変なんですが、ご興味のある方にはぜひ見てもらいたいので骨組の見学会を小まめにやってます。完成すると隠れてしまう所ばかりなので完成見学会では説明できません。仕様も作り方も、材料もコストもあれころ知恵を絞って工夫してる骨組みなので、私としては自慢したくて、話したくてウズウズするんですよね(笑)。それで骨組み見学会もやってます。

お施主様もご家族でお越し下さって、改めて良さをご理解頂きました。
「ありがとうございます。夫の両親もすごくいい家で安心したと言ってくれましたし、ホントありがとうございました。」と今日メールでお礼を言われてしまい、とても恐縮してます。
差し入れ

おまけに差し入れまで頂戴して・・・。見学会させて頂いてあれこれ家作り自慢をさせてもらい、差し入れまで頂いて、ありがた過ぎてバチが当たらなきゃ良いんですが(苦笑)。
これ、二川の中原屋の「生ちょこもち」です。おいしかった~。こちらも増粘多糖類などの添加物無し、ベルギーチョコを使ってるんだそうです。お菓子も家も素材だな~とつくづく思った次第です。
ヒノキ柱

写真で見ると設楽産ヒノキの柱が一段と映えますね。無垢のヒノキ柱ならではの色つやです。
骨組みは口だけでは説明しづらいので、こんな風にパネルを使って分かりやすく解説してます。右手に見えるのはこの家の直下率の図です。直下率とは二階の柱の下に1階の柱が有る率、壁直下率は構造的な壁の下に構造的な壁が有る率のこと。木造住宅の場合ではとても重要で直下率が高いほど地震に強く長年住んでも歪にくくなります。ま、家の基礎体力の高さってところでしょうか。
桧の筋交い
筋交いも桧です。 木の家でムク材がたくさん使われてるのを自慢してる様に書いてますが、「樹種によってはとんでもなく短命な木もあるので、そういう木を使った家は建てないほうが良いですよ」と言うことをお伝えしたいです。材木屋さんなら誰でも知ってますが柱や梁、場合によっては筋交いにも使われるホワイトウッドと言う材料があります。ホームセンターでも数多く販売されてます。この材料でウッドデッキを作って5年でボロボロにされたお客様もいます。そんな木でも平気で構造を支える建築資材として流通してるのが日本の建築業界の実際です。
ホワイトウッドの耐久性
もともとは木材業界新聞で取り上げられた内容がこの雑誌(食品と暮らしの安全)で特集されたものです。構造材は野ざらしでは無いから、この実験は極端だと思われるかもしれませんが、例えば長持ちしない材料が使われた家があったとしましょう。エアコン取付で電気屋さんが来て壁に穴を開けたとします。後から外壁に開けた穴の防水は完璧には出来ません。かすかに水がしみた時、桧なら大丈夫だったがホワイトウッドだから腐ってしまった、というケースは十分考えられます。そんな材料で大事なマイホームを作るのは嫌じゃないですか。ヒノキは特別高い材料では無いし手にも入れやすい(豊橋市内でも幾らでも桧は生えてます)のだからヒノキで作ったらいかがでしょう、と言うご提案をしたいわけです。悲しいかな家づくりで構造や素材の話はデザインや設備、設計の話と比べると地味で分かりずらいので一般の方の知識は乏しいです。 お金を払う方の興味が無い箇所にコストを掛けるのは商売としてはつまらないので、安価でとても入手しやすいホワイトウッドを普通に使う建築業者が増えました。大手ハウスメーカーから地場の工務店までホワイトウッドは当たり前に使われてますので、どうぞお気を付けくださいね。