11時20分

・・・11時20分。来た、来た、来た、ようやく来た。

心配したことや、待たされたことへの気持ちが複雑に渦巻き、

爆発しそうです。

「俺は45歳の立派な大人だから、ここで妻に声を荒げてはいけない。

我慢をして、お利口の手本を子供たちに見せねば・・・。」

などと自分に言い聞かせ車に乗り込む。


誰も何も言わない。私の形相がかわって、ビビってるのか?

「なんという事だ!」と余計に腹が立つ。

娘は妙におとなしい。

妻は平然としている。

息子だけはちょっと話しかけてくる。

何なんだ一体!


真相が分かったのは夜になってから。

「一言くらい謝ってよ。20分も遅れたんだから・・・」と妻に言ってみた。

「だって11時20分に行ったじゃん。」と妻。

「はあー?俺はマサミツ(息子)に11時って言ったぞ。」

ということで、息子に聞いてみる。

「お父さん電話したとき11時20分に着くって聞いたの?」

「そうだよ。」

「・・・・。」


すべては電話の聞き間違い。こいつは仕方ない。

家族は単に、「あーあお父さんの機嫌が悪くて!」と思ってたみたいです。

「そうか。お父さんは11時って言ったつもりだったけど、

言い方が悪かったな・・・。お母さんもゴメンね。」

「りえちゃん(娘)、お洋服買ってもらってよかったね。」

結局、家族に謝ったりご機嫌をとったり・・・。

病み上がりにみっともない格好で西駅で1時間ウロウロして、

怒りまくった挙句、最後に自分が頭を下げるという結末。

なんかスッキリしないけど、誰かがわざと何かしたわけじゃないし・・・。

だいぶ、お馬鹿な一日であれこれ考えさせられました。

うーん、まだまだ精神修行が足りないな。

【おわり】


3日間にわたる連載ブログでしたが、実にくだらない話でスイマセン。

また明日からがんばります。