愛知県産の梁や桁の研究

もう10年くらい前から、

「愛知県産材の梁桁のスパン表があると良いのに・・・」と、

機会がることに林業振興課さんにお願いしてました。


とうとう、データ集めが今年度からはじまり、

先日、どんな内容かお手伝いを兼ねた研修が鳳来の林業試験センターでありました。



名大の古川準教授と県の豊嶋主任研究員さんの指導で、二日間の研修開始。

参加メンバーは愛知県の林業振興課の職員さんや設計関係、木材関係のいわばその道の方々ばかり。
講義


まずは講義です。


専門家ではないので「ふ~ん。」程度。

居眠りしなかっただけ偉かったと自分をほめてあげました(笑)


午後からは実習。
実習

メット姿が凛々しい(^ー^)b


節の位置を測定したり、重さをはかったり音波計で材料の強度を測定しました。


12センチ×24センチ×4mの杉の角材の重さって想像つきますか?

乾燥材(含水率約20%)でだいたい50㎏なんだよ。
実習

2日目は強度試験。
強度試験
写真の奥にある油圧ジャッキで折れ曲がるまで力を加えます。
強度試験

どんどん力を加えると最後には折れる。


折れ方の癖は、力のかかるとこの節の有る無しで特徴が出ます。
強度試験
こんな風になるには、平均6トンの力が必要です。
強度試験

折れても真っ二つになるものは10本中1本くらいで、


このままでもまだ強度は半分くらいある。


こうやって平均的な強度を表にまとめると、


建物を作るときにどのくらいの大きさの材料を使えばよいか、


その都度計算しなくても表で分かる様になります。


ま、便利になるってことですね。


愛知県の林業行政も、ようやくここまで来たかと感無量でした(偉そうにスミマセン。)


写真は無いけど、昼間の研修が6時間、夜の懇親会(飲み会)が6時間と、

結構ハードでした(冷)。


林業振興課の方々は私のことを知ってる方が多く、夜はなんとなく人気者。


なぜかと言うと、まず奥三河木材協同組合は、

県内では唯一のJAS認定製材工場だった時期が長く、超有名。


そこの工場長を長く務めた父も頑固一徹、「私がJASだ。」と言うくらいのオヤジだったらしく、

振興課の職員さんは皆さん良くご存じ。


佐々木個人も、組合やハミングのイベントでお世話になったり、

ニュースレターをいつもお届けしてる関係で良く知って下さってた。

(設楽の振興課内ではウチのニュースレターは回覧されてるんだよ~。)



木材組合がらみの世界では有名人な自分がとっても不思議な感じで、

夏の夜の夢のような懇親会でした(笑)。


今までも、地元材を一生懸命世の中に紹介する使命を感じて、

イオンでイベントしたり、FMで番組をしたり、まったく利益にならない活動をモノ好きにも続けてきましたが

こんかいは、今一度、決意を新たにしました。

(今更、外国産材中心の家作りなんかしたら、バチが当たって死んじゃいそうで怖い・・・。)