ハミング社長ささきの日記

【山の見学会】奥三河の森の杉とヒノキで作る家 木のふる里へ行ってきました。

2018年3月23日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
4軸モルダー 杉板加工新城市

 先日、山の見学会へ行ってきました。主催された新城市の(株)杉生さんに集合。木材加工の様子の見学からスタート。写真は板のジョイント部分の凹凸加工、表面の仕上げを一度に行う4軸モルダーと言う機械です。昔は大工さんが手加工で何時間もかけた作業が数十秒で完了します。安定した品質と作業手間のコストダウンができるのでハミングの板材はこの機械のお世話になってます。

 今回の参加者は、木の家や山の事に関心のある方ばかりで、名古屋大学の助教授や名古屋の工務店の社長さんなど昔お世話になった方々も参加されてとても楽しかったです。

 
杉丸太の製材 新城市

 その後、鳳来町の山幸材木店さんへ移動。微妙に丸太をずらして木の繊維を傷めない様に製材する技術や丸太の管理の様子を見学。写真は杉の板を挽いてるところです。丸太を見れば節のあるなしは分かりますので、こちらの木は節ありの板に挽いています。最終的に15㎜仕上がりにする場合は20㎜の厚みに挽きます。5㎜は乾燥して痩せる分と反りを取るためと仕上げのために削る分です。いかに無駄なく(捨てるところなく)製材するかも腕の見せ所なんです。大体この状態で含水率80~100%ですが、家の材料として使われるまでに板材は15%まで乾燥させます。ですから挽き立てのこの木の表面は水分でベタベタです。

昔、材木屋の小僧の頃を思い出しました。当時は下地材や柱材は、このような製材したてのズブ生の木が梱包されて市場に送られてきました。担いで陳列するのですが手袋も肩もビショビショになって嫌だったな~。【毎日、大型トラック1台分の木材を担いでました。】



杉丸太山 豊橋市工務店社長

こちらは杉の丸太の山。こんな丸太の山がたくさんありました。これから皮を剥いて野ざらしにして丸太の段階でも乾燥させます。
桧の伐採 東栄町

午後からは東栄町の山へ移動して樹齢100年のヒノキの伐採を見学。伐採は何度見ても迫力がありますね。ヒノキなので根元の太さは直径60センチくらい。林道脇なので気楽に見学できましたが、以前には伐採現場まで山道を何十分か登ったこともあるそうです。山道は自然歩道とは違いますので見学者は慣れてないから大変だったみたい。今回はとってもラッキーです。


伐採枝払い 桧 東栄町

林道なので林道を塞いで通行する車を止めても平気なんですよ。この日も三遠南信道の佐久間・東栄間の工事車両が10分おきくらいに来ましたが、そのたび通行止めで作業。林道なので林業作業が通行より優先なんです。それでもダンプカーを何台も止めておけないので大急ぎで方付けます。まずは、枝をチェーンソ―で取り払います。
桧桁 伐採枝方付け 東栄町

見学者も止まってるダンプカーが気になるので自発的にお手伝いです。切り落とした枝を引きずって方付けました。いつもはこんな作業は無いそうです。「今回は参加型の見学会だ~。」と、だれか言ってました(笑)。

今回伐採した木は太いので根元は桁(横架材・高い所で横に渡して使う材料)にして、上の方は土台や板を取るそうです。木の香りが充満する中での見学で、木のエネルギーをいっぱい貰って帰路につきました。

参加費は一人1000円、獅子鍋のお昼ご飯付きでした。お子さん連れで家族で参加するのにも丁度良い見学会でした。秋にも開催されるそうですので、興味のある方はご一緒しましょう!

ムクのヒノキと杉、シックイが映える大岩町 H様邸

2018年3月18日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
寄棟外観 豊橋市大岩町

外部足場が取り払われました。シャッターボックスやバルコニーの手すりなど細かいものが取り付けられてませんので、少しサッパリしてます。(なるべく雨樋(縦樋)や電気の引き込みなどが目立たないようにしてます。)これで残りのパーツを取り付け、庭を作るとバランスが一段とよくなり見栄えがアップすします。
住宅見学会 豊橋市大岩町

先日お施主様からこんなメールをいただきました。
「佐々木さんのブログの更新のたびに家族で盛り上がって拝見しております。
実況中継のような更新のおかげで進行状況が分かりますし、どれだけたくさんの人からの愛情が注がれている家なのかとってもよく分かります。ありがとうございます!」
ブログで解説付き写真見たら、そりゃあ実物を見たいですよね (^-^)
という訳で、今日は週末を利用してご家族で見学にお越しくださいました。ついでに庭工事のお話や、細部の仕上げの確認もさせてもらいました。

完成が近くなると一週間で様子が変わります。壁と天井の内装工事が完了したので雰囲気が一度に変わりました。お施主様の感想は一言でいえば「ワオ!」ですね(笑)

工事中の新築の家を、心置きなくジックリ解説付きで見る体験なんて余り無いわけで、ご自宅となればそれはもう興味津々ですよね。

再来週には床の養生も取り払い完成します。床が見えるようになると、またこれがものすごく印象が変わるんですよね。さて、お施主様ご家族の反応やいかに!
レンガ張りタイル 豊橋市大岩町

奥様のリクエスト、レンガ張りタイルを初めてご覧いただきとっても喜んで頂きました。まだ、目地を込めてないのですがタイルの厚みで影で目地を込めたように見えます。天井も高さを抑えてバランスをとってます。

作る事に集中できるおしゃれなキッチンですね。個人的にはクローズドキッチンは「籠って作ることに集中」って感じで好きです。キッチンと言うより厨房と大人っぽく表現してもいいかな。 やっぱりタイルだと雰囲気出ますね~。
珪藻土クロス 豊橋市大岩町

クロス、クロスと言ってますがこれが珪藻土クロス。アップで見ても木とよくなじみます。
木製カウンター洗面台 豊橋市大岩町

こちらは来週半ばには、洗面台を載せて鏡と照明器具がきます。壁が仕上がって光を反射するようになったので落ち着いた明るさのスペースになりました。床はヒノキの節なし材で白いので木の茶色とコントラストが得も言われぬバランスになる・・・予定で作ってますがどうなるかな?それは来週のブログ、見学会で見てください(笑)

木やシックイ珪藻土や和紙の壁紙、タイルとか素材の質感を感じる暮らしは楽しみが増えます。機能的であればそれで良い、掃除が楽ならそれでいい、家は性能だけ満足してれば良い。私の作る家はそんな方にはピンとこないかもしれません。美しい、物語を感じる、体で感じる、手触り、柔らかな光と影、そういった感性で家をとらえ、人生を楽しんで頂きたいと結構マジメに思って作ってます。

奥三河のムクの杉とひのきで作る漆喰と和紙の家 豊橋市大岩町H様邸

2018年3月15日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
軒天塗装 豊橋市大岩町

内部工事と並行して外部の工事も進み軒天井の塗装下地処中。軒の天井材料はケイカル版と言って防火性能の高いボードを90㎝ごとに金属目地をを入れて繋いでいきます。ケイカル版と金属では塗料の乗り具合が異なりますので、キレイに仕上げるために金属部分を下塗りします。やっぱり下ごしらえなんですね。プロと素人の差は技量の差もありますが、準備を丁寧にするかどうかも大きいです。
板張り天井塗装

こちらは玄関の軒天井。。天井の板と壁の板を向きを変えずに張ると、板同士を直交させるよりスッキリ見えまね。木は存在感が大きいので、こういったところも一工夫するとキレイだと思います。白い壁に茶色の板でコントラストも良いです。 ご主人のご希望のイメージ通りかな?今度、感想をお伺いしてみます。
玄関 板張り 豊橋市大岩町
こちらは塗装前ですが、塗装して少し色が濃くなるとメリハリが付きます。
和紙クロス 豊橋市大岩田町

内部はクロス工事完了しました。和紙はサンプルでグリーン系を選んで頂きました。張ってみると光の加減で白く見えたり、薄いペパーミントグリーンに見えます。コウゾやミツマタの木の繊維が微妙に残っていたり、漉き加減で紙の厚みが微妙に異なって味があります。紙ですので汚れやすさは有るかもしれませんが、貼り重ねることもできますから汚れたらDIYでちぎり絵の様に張り重ねるのも面白いかも。
和紙クロス 豊橋市大岩町
和紙千切り張り 豊橋市弥生町
こちらはDIYで張った和紙です。和紙と言ってもクロス用ではなく多用途の手すきの紙を適当な大きさにちぎって張ってます。厚手の柔らかな紙だったのでカッターで切ると張った時に張り合わせラインがはっきり出ます。ラインを揃えるのが大変なので定規を当てて千切り、張り重ねてます。実はこれ私の書斎です。塗り壁に本などが当たって傷んだ箇所が出てきたので保護を兼ねて自分で張ってみました。色合いの異なる紙を買ってきたので張り分けてみました。張るの、時間はかかったけど簡単でしたよ。

ヒノキと杉とシックイと和紙で仕上げる素材の質感を生かす自然素材の家 豊橋市大岩町H邸

2018年3月13日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
ヒノキの階段 豊橋市大岩町

昨日の続きです。ウンチクなどと大げさに勢いで書きましたが、それほどでも無いので先にお断りしておきます(苦笑)

昨日の窓部分、全体はこんな風です。窓枠にくっつけてキレイな板が通してありますが、これは2階の巾木(床と壁の境目に取り付ける板)を延長したもの。

そもそも床と壁の取り合い部分に巾木を取り付けるかと言うと、掃除機で壁を傷めないよう保護するためだけではなく、床と壁の取り合い部分はそうピッタリとはくっつきませんので取り合いをきれいに見せるためのパーツです。その巾木ですが、二階の床だけでなく階段の壁までぐるりと延長して延ばすことが有ります。

壁一面を巾木で上下に仕切ること無しにスッキリ仕上げることもできますが、新築時にはきれいに納まっていても時間がたつと1階と2階の下地は別なためジョイント部分からクロスに皺が寄ったり、塗りカベだとヒビが入ったりすることが稀にある。それに備えて見切りとして巾木を通しておけば被害を少なくできます。見た目とどちらを優先させるかはお客様に確認しながら作ってますが、今回は巾木を通しました。

階段窓 豊橋市大岩町

さて、その巾木ですが床の高さでぐるりと回すわけですが窓の枠とくっついていたほうがスッキリ見えます。巾木の上に窓が載ってる状態に作りますが、巾木を通してから窓を取り付けることはできません。窓は骨組み段階、上棟が終わったら直ぐに付けますから位置を正確に割り出して取り付けないと巾木と窓がずれます。だから電卓叩いて窓の高さをミリ単位で計算して取り付け、巾木が回されるまで間違ってないかドキドキしながら待ちます(笑)。

いっそのこと窓をもっと高くして(使用上は差し支え無い)置けば、そんな苦労は無いのですがやっぱりスッキリ納めたいのでくっつけてます。今回もちゃんと出来た!(一応、気を遣って作ってると言いたいだけで、自慢するほど大げさなことでは無いです。)

見切りと窓枠 豊橋市大岩町

揃えると言えばトイレの腰壁部分も窓枠に揃えました。

同じ厚さの石膏ボードの上に板を張ってますのでクロスと板のラインはそろわず段差ができます。巾木の様に見えるこの見切りは、全く同じデザインで厚みを5㎜大きく製材所に特注で作ってもらいました。(私の場合、パーツからつくる環境が有るので助かってます。)
窓枠の壁からの出幅は10㎜なので5㎜見切りが出張ります。それで見切りの角を三角に削って(「面取り」と言います)違和感の無い様にしています。
見切りと杉のカウンター 豊橋市大岩町


窓の高さとカウンターの高さも揃えてます。高さを揃えたので、納め方も揃えました。

木の家は、木そのものの存在感が大きいので細かな所を考えず調子込んでイケイケで作ると、もっさりして垢ぬけない家が出来上がります。そこまで拘らないから構わないと言われるお客さまでも、家が完成するころにはだんだんと目が肥えて「チョットもっさりしてるかな・・・。」と言う場合もある。家は長年使うものですから、「やり過ぎない」、「ほどほどに」が30年以上木の家に関わってきた私の感想ですね。
【いっそのことログハウスみたいな、床も天井も壁も全部木にして、部分的にアクセントでシックや紙を使った内装にすれば、それはそれで美しいですが。】
外壁塗装

さて、外部は塗装工事が進んでます。玄関は木目を生かした塗装にしました。無塗装も良いのですが雨にあたると染み跡が目立つ、日焼けで色むらが目立つなど1年程度で雰囲気がだいぶ変わってしましますので、外部は軽く塗装しておくと変化があまり気にならず、家のイメージが変わりません。





漆喰塗り 豊橋市大岩町

内部は左官屋さんが頑張ってますよ。塗り壁も味がありますね(^ー^)

奥三河の木と左官塗り壁と和紙クロスで作る家の内装工事 豊橋市大岩町H様邸

2018年3月12日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
珪藻土クロス 豊橋市大岩町

クロス工事が進んでます。山路君と福岡君の名コンビで今回も頑張ってくれてます。2階のホールは粒子の大きな珪藻土のクロスです。ビニールクロスと比べると珪藻土クロスはノリを付けてから貼るまでの時間が短いので、まとめて糊付けして保管できる時間限られるので、糊付けしては貼って、貼っては糊付けと手間が掛かります。厚くて重いので貼りにくい、硬くて切りにくくカッターの刃がすぐ傷むと三拍子そろった厄介なクロスです(笑)。

貼りにくいクロスは気合を入れて丁寧に工事しないとキレイに仕上がりません。厚いクロスはジョイント部分が目立ちやすいのですが上手な彼らが貼ると、ほとんど分かりません。見学会で「これ、塗りカベですか?」と聞かれることも良くあります。頼もしい二人です。

珪藻土クロス工事 豊橋市大岩町

こちらが出来あがり。画面だと分かりづらいかもしれませんが、光の反射具合が穏やかで優しい感じです。絵で言えば印象派の光のテイストを感じさせます。

話はそれますが、高校時代に美術の本の印象派の絵の光の表現にすごく憧れてました。埼玉の材木屋勤務の頃は上野の国立西洋美術館へ絵を見に時々行ってましたが(コルビジェが設計した例の世界遺産に登録された美術館ですよ。)、そこでモネの睡蓮なんかを見て「おおー、これが本に載っとった絵か~!!!」と、田舎の子らしくムチャククチャ感動したのを思い出します(笑)。

光と影がモノの表情を左右しますが、穏やかな光は人間をリラックスさせる。木や土など表情が均一でないものが人間にとって優しい光を与えてくれるのだと思います。

2階ホール珪藻土クロス 豊橋市大岩町

こちらは階段前の2階ホール。
キッチン内装クロス 豊橋市大岩町

そしてこちらはキッチン。近くで見てもほとんどジョイントが分かりません。
内装工事 豊橋市大岩町

内装工事は工事が重なることも、ママあります。左官屋さんは目地処理、クロス屋は糊付け、その向こうでは監督が巾木の隙間を処理してます。ムク材の特徴の一つは伸び縮することですが新築時には縮みが進行します。その後は収縮が止まり季節によって伸び縮みするようになります。乾燥材を使ってはいますが締めっ切った室内の安定した空間の中では、針葉樹は天井の梁を筆頭に、体積の大きなものほど縮みます。枠材や巾木も多少は変化します。住みだしてから木のが縮むと壁のクロス、シックイとの隙間が目立つことも・・・。完璧に防げないことは分かってますが、腕の良いまじめな職人さんほど「出来るだけ。」、「精一杯。」、「何とかして・・・。」などと言いながら下地処理を丁寧にします。仕上げよりも下地処理の方が、手間と時間が掛かります。
紙やすり掛け 豊橋市大岩町

そして現場では、そんな「何とか少しでもキレイに仕上げたい!」と誰よりも思う一人の男がサンドペーパを片手にウロついてたのでした。そう、木工パテの名手「紙やすりのササリン」です(笑)。
階段窓 豊橋市大岩町

ここはは階段の途中、周り階段部分の壁ですが、次回はこの辺のウンチクをお伝えしましょう!

ヒノキと杉で作る家。珪藻土クロス工事とヒノキの神棚 豊橋市大岩町H様邸 

2018年3月10日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
ヒノキの腰壁 豊橋市大岩町

クロス工事が進んでます。 このエリアは完了。1Fのトイレです。壁が仕上がると腰壁のヒノキが一段と映えますね。 壁の基本は白系で模様もあまりないものと決めてます。自分の家では無いので絶対ダメとは言いませんが、花柄やストライプは貼りたくない(笑)だって、木には合わないもん。内装で木を引き立たせたいなら、木が映える組み合わせをしないとカッコ悪いですから。 新築の家の内装で木に色を付けるのも、よく考えないと新築の時は良いのですが、年数が経つとおかしくなる場合もある。木は新築時にはこの色合いですが10年経てばそりゃあもう、すごく良い色に変化しますから。

木は変化しますから、その変化を楽しむことや、変化した後を織り込んで作らないとダメです。お店の内装は待ってられないから色を付けてメリハリを出しますが、住宅でそれをやっちゃうのはもったいないと思いますね。せっかく木の家を建てるんだから、その木の良さや個性を大事にして作らないと。 変化する、へこむ、傷が付く、それが住宅に使う木の本来の姿ですから、そこら辺を理解するセンスがない人は手を出さないほうが良いかもしれません。でも、センスが無い人はムクの木の家なんかそもそも興味無し、ハウスメーカーで建てるよね(笑)


玄関 板張り 豊橋市大岩町

こちらは玄関。外壁が張れてコーキングも全部終わりました。壁も白系で選んで頂いてます。この板は塗装してありませんが、外部の木は色を付けるのは有りだと思います。板は紫外線で数年でグレー色になりますので、色を塗ってイメージを保つのもアリです。木の保護にもなります。今よりちょっとだけ濃い茶色に塗る予定です。来週には色が付きます。

木は使い分けで様々な表情を見せます。実は日本人はおそらく世界で一番、木にうるさい人種と言われています。人に人柄が有る様に、木にも木柄があります。材木屋や大工の世界では単に材種のことだけでなく、木目や表情、曲がりのクセ、年数が経ったときの変化の具合など、一般人の方には分かりづらい話題を会話します。木の世界って奥が深いんですよね。木の家を建てられる方には、せっかくなんで奥深くて楽しい木の世界をお伝えしたくて熱が入っちゃいます (^ー^)
神棚 豊橋市大岩町

和室もクロスが張れました。クロス、クロスと言ってますがビニールクロスではありません。珪藻土クロスです。珪藻土クロスは張るのが難しく上手に張れる職人さんが限られ、金額も少し高くなるのであまり一般的ではありません。でも仕上がりは自然な感じで反射する光も穏やか、縮みにくいので隙間ができにくい、湿気をコントロールする、カビにくい、静電気が起きない、ビニール臭く無い、塗り壁よりは安価など、色々メリットがあります。

神棚も壁が白く出来上がったお陰でより存在感が出てきました。
ヒノキの神棚 豊橋市大岩町

こちらは神棚の下からのアップ画像。節が無くてきれいですね。
桧 神棚 豊橋市大岩町

こちらは上から見たところ。もちろん節はありません。この見えてる側を木表(きおもて)と言います。反対側が木裏(きうら)です。何のことかと言うと木の中心に近いほうを木裏、外側を木表と言います。

木は元々丸太の状態で立っています。木の上の方に行くにつれ細くなり枝は生繁っていますが、根に近いほう太く枝はありません。節は枝の跡です。木の枝は成長するにつれ、下の方の枝が落ちたり人工的に枝を落とし(枝打ちと言います)ますが、枝の落ちた部分は幹に巻き込まれ見えなくなっていきます。と言うことは、木の芯に近いほど枝の跡(節)が大きく残ります。外側に行くほど節は無いわけです。

この板を、もう一度見てください。表も裏も節がありません。と言うことは、かなり太い丸太だったと言えます。見えてる限りで年輪を数えたら48有りましたので樹齢60年~70年くらいの木の根に近いほうだと思います。中心から比較的均等に年輪が見て取れます(偏って無い)し木目も癖が無いので、山の急斜面ではなく比較的、平な場所で育った木でしょう。木の中心の年輪は間隔が大きいことから、植林して肥料を与えられたと思います。キレイな木ですからほったらかしではなく、大事に人の手で育てられたのだと思います。

6~70年かけてようやく使える板になりました。乾燥具合を見ると製材後、じっくりと時間をかけて乾燥させた様子です。製材の担当者も「使えそうな板が有りました!」と言って用意してくれたところを見ると、倉庫でだいぶ寝かせてあったんだと思います。その期間を合わせると100年近く前にこの世に誕生したのかもしれません。神棚になる資格はあるね(笑)

木の家に使われる木、一本、一本にそんな歴史があるんですよね~。地元で大事に育てられた、そういう木々に囲まれて暮らすなんて最高じゃないですか。木のパワーを貰って元気に暮らせるはずですよ。

ヒノキと杉で作る、シックイ塗り壁と和紙クロス珪藻土クロス工事開始 豊橋市大岩町H様邸 

2018年3月8日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
早朝現場打ち合わせのご褒美 豊橋市大岩町

今朝は7時30分から現場でお施主様ご夫妻と打ち合わせでした。工事も仕上げ段階に入ってきましたので、細部の確認やお引渡しのことなど、出勤される前の時間を使って打ち合わせ。ご褒美におやつもらった(笑)。
木の家の職人さんへの現場差し入れ 豊橋市大岩町

もちろん職人さんにも頂きました。お気遣いありがとうございます。
仕上げ工事に入ると現場には、いろいろな職種の職人さんが色々なタイミングで入ってきます。それで誰でも、いつでもご自由にどうぞと言うことで、まとめて置いて行って下さいました。 決してお気遣いをお願いしてるわけでは無いんですが、家や職人さんのことをとても気に入ってくださって、作るところもしっかり見て頂いてるので大感謝、と言うことで差し入れをお持ちくださいました。H様、奥様ありがとうございます! 板の上に置いてありますが、これは完成した押入れの中。(私の作る家は押し入れは全部板張りです。)
珪藻土クロスの下地 豊橋市大岩町

クロスやの山路君が頑張ってくれてます。下地がきれいでないとキレイに仕上がりません。山路君曰く「僕はいつも二回はパテをしごく」だそうです。土濃塚大工も丁寧にボードを張ってくれるなのでクロス屋も助かってるのですが、それでもビス頭部分やボードのジョイント部分はデコボコなので必ずパテで処理が必要です。パテを塗って乾燥させてやすりで平らにして、それからもう一度パテをしごいて乾燥させて、気になる所はこの作業を三回繰り返すそう。一回で済ましちゃう職人さんも居るそうなので丁寧ですよね。だから工事に時間が掛かる。採算合うのかな?良いのかな(笑)本人が言うには「僕は二回は塗らんと気が済まんもんで・・・。」だそうです。それで残業したりしてるんだな。丁寧な職人さんは本当にありがたいです。
板張り玄関とサィデイング 豊橋市大岩町

外壁工事も、もう少しで完了。コーキングや塗装を残すのみとなりました。玄関の壁と天井だけはご主人のリクエストで板張りにしましたが、ここ以外はサィデイング仕上げです。材料が違うと取り合い部分をどうするかが問題になります。 テキトーに作ると水漏れ、傷みの原因になります。水の掛かりにくい天井部分はコーキンングで隙間を塞ぎ、壁部分は板金でカバーしました。コーキングの職人さんも丁寧で上手で助かります。コーキングをヘラできれいに平らにするのは結構難しいですが、きれいに納めてくれました(^‐^)
木の釘あな パテ処理 豊橋市大岩町

木部の隠し釘の頭のパテ処理も丁寧にするよう心がけてます。隠し釘とは、それしか押さえ様の無い場合に針のように細い釘を木の表面から打ち込んで留める技法です。釘の打ち込みが目立たないので隠し釘と呼びますが、それでも釘の太さ分はへこみ、1ミリ程度の穴は残ってしまいます。戸枠など目線に近い所は気なるといけなので目立たない様に特殊なパテで埋め、乾燥させてやすりを掛けます。この写真のどこかに処理箇所がありますが、なんとなく「ココかな?」程度でしょ。完全に分からなくするのは難しいですが、パッと見ても気が付かない程度にはなってます。こういう木工作業もあるんですよ。
洗面台のビス穴埋め 豊橋市大岩町

こちらは節ありの杉赤身材の穴を処理。全く分かりませんよね。上手だね。この作業の担当は大工さんだと思いますか?
木のパテ埋め 豊橋市大岩町

イエイエ、実は私が担当してます。こういうの、私得意なんです (^-^)b
 (小中と工作は得意だったし、高校は美術部で油絵を書いて過去がある)

設計、監督だけでなく自分でも少しは作業しますから、思い入れがなおさら強くなります。完成するともう終わっちゃうのかと寂しけど、完成させないと仕事にならないし・・・。

これからお引渡しまでは少し複雑な気持ちです。これって花嫁の父親が、娘の結婚が決まり嫁ぐまで間に味わう気持ちに近いんだろうか?

奥三河の木と左官塗り壁と和紙クロスで作る家  造作 H様邸

2018年3月4日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
腰壁 ヒノキ板 豊橋市大岩町

こちらは1Fのトイレの腰壁。
腰壁は床材とおそろいのヒノキの節無し(正確には無節上小=節が全くない板と小指の爪先程の小さな節が一枚の板の中に一ヶある程度の板の混ざったグレード)板を張りました。高級旅館でこんな感じの腰壁見かけますよね。でも、特別に和風を意識したわけではありません。

「トイレの壁のお手入をするのに、拭きやすい素材が良いんです。何かお勧めは有りますか?でも、樹脂パネルみたいなのは余り雰囲気が好きじゃないです・・・」との奥様のリクエストにでした。そうなると私の回答は「板張りですかね~」しかないよね(笑)。床が節なしのヒノキですから、同じ素材で合わせたという訳です。基準の仕上げの珪藻土クロスと比べると費用は若干余分に掛かりますが、家全体の予算からすれば微々たるものなので採用していただきました。節が目立たなくてすっきりしてるので、高さも窓の高さに合わせて納まりもスッキリさせました。
木製洗面カウンター 豊橋市大岩町

そしてこちらはトイレ手前のホール部分の洗面台です。素材は杉。カウンター部分は耐水性が高くて汚れが目立ちにくい赤身です。これから壁を塗って仕上げ洗面器や水栓、鏡、照明器具を取りけます。左は収納棚です。無印の収納ボックスに合わせたサイズになってます。こちらも同じ素材の可動棚が付きます。

 ご家族が多いご家庭は洗面が二つ、そのうち一つは脱衣室と独立してると便利です。わざわざもう一つ洗面室を作らなくても、通路幅を広くして洗面台を設置すればコンパクトに納まりますので、時々こんな設計をします。希望サイズに合わせ加作れるので板を使う事が多いのですが、デザイン的にもテイストの一体感があり、見せる洗面としてインテリアの一つにもなります。
神棚 ヒノキ作り付け 豊橋市大岩町

こちらは神棚(神棚を据える)です。神棚をすでにお持ちだったので、そのサイズに合わせて棚を作りました。こちらも奥三河産桧の節なし板。コンパクトなお部屋に据えたので、安全を考えた高さ(でも、手を伸ばせばお供えの交換がしやすい高さ)にして、支えも余り出っ張らないよう工夫しています。
ヒノキの柱 豊橋市大岩町
こちらはヒノキの柱のアップ。ヒノキの化粧柱が見える家って最近はあまりないですよね。壁の中もこんな柱が数十本入ってます。
紙クロス下地 豊橋市大岩町
月曜からクロス工事の予定でしたが土曜日の午後から始めてくれました。今回は一階はほとんど左官工事なので、クロス工事自体は早く終わりそうです。クロスと言ってますがビニールクロスではありません。全部珪藻土が表面に塗られている珪藻土クロスです。二階の一室はリクエストで和紙を張ります。
外壁防火サイディング 豊橋市大岩町
外壁も先週ほぼ出来上がりました。明日からは目地の仕上げ、軒天井の塗装が始まります。早く足場が取れると素敵な外観が現れます。楽しみです。・・・お施主様より私の方が楽しみだったりして(笑)。 では、今日はここまで。

奥三河の木と左官塗り壁と和紙クロスで作る家  大工工事完了 H様邸

2018年3月2日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
ダイニングの柱 豊橋市大岩町

大工工事が完了しました。ほぼ毎週、工事の進み具合を楽しみに現場へお越し下さるH様ご家族ですが、今週はお忙しくてご覧になれないそうですので、気合を入れて写真撮ってきました(^ー^) H邸の見せ場の一つが奥に見える柱です。もちろん設楽町産。これから壁を左官で仕上げます。実は壁のコーナーが塗り壁だと、当たって傷むことが多いので柱を部屋の角に見える様に作りました。

アクセントと壁の保護の一石二鳥を狙ってます。 天井の梁は杉、出入り口の枠も杉材です。床の養生をはがすのは未だ3週間ほど先になります。来週からはクロス、再来週が左官工事の予定です。
クローゼット+収納 豊橋市大岩町

和室の収納です。4本の引き違い戸が取り付けられますが、中は杉板で左のクローゼットスペースと右の中段に分かれています。ハミングでは押し入れは全部杉板で張るのがお約束なので、ここだけ見ると山小屋の様ですね。節のある木がお好きな方なら、隠すのがもったいないと思われるかもしれませんね。
個室収納 杉板 豊橋市大岩町

個室の畳1畳分サイズの収納もご覧の通り杉板で作ってあります。杉板で作ると湿気の心配が無くて良いのですが、木の香りが収納するものに付きます。まあ、嫌な臭いでは無いので良いと思いますが洋服にも木の香りが移ります。お住まいの方は慣れてしまうのですが、周りの人はすぐわかるので「いつも良い木の香りがしますね~」なんて言われることも多いそうです。
杉で作る下足入れ 豊橋市大岩町

下足入れの内部も杉板です。こちらは靴の嫌なにおいがしなくなるし、湿気もこもないので靴にとっては良いですね。見えない閉じた狭い空間は、基本板張りがお約束で作っています。
杉板腰壁 豊橋市大岩町
こちらは板を見せます。トイレの腰壁なので見せびらかすところではありませんが(笑)分かりにくいかもしれませんが奥は棚になってます。予備のペーパーなどをケースに入れて置いておけます。実はここ、配管を外部に直に抜くためのスペースも欲しかったので棚兼用で作らせてもらいました。ご主人は木がお好きなんで、見たらすごく喜んで下さると思います。工事中現場にお越しになった際、ムク材ばかり半端じゃない量を使ってますので、それをご覧になって「ぜいたくな家だ~」と喜んで下ってましたから、見えるところの木は更に感動していただけそうです。

築100年の木の家 断熱改修5年目の冬

2018年2月28日|カテゴリー「ハミング社長ささきの日記
断熱リフォー豊橋市で断熱リフォームが

設楽の標高約360mにある築100年の古民家、2月上中、外気温2度、午前11時のダイニングの温度計です。室温は約19度。足元と天井との温度差もほとんどありません。快適です。
古民家の断熱工事 豊橋市

右奥天井近くに見えるのが温度計です。天井は低くて2.1m程度しかありません。実はこの家は60年ほど前に移築しています。山間部の家は道路を挟んで高低差が異なる敷地も多く、この家の場合道路からの出入りは2階部分(この写真の階)でこの下に1階が、上に3階がありました。三階建ての2階部分から上を移築してるため材料の都合で、階高が低めに抑えてあります。
築100年の家の断熱改修 豊橋市

そしてキッチンの横には変則4.5畳の玄関室と奥に7.5畳の居室があり、脱衣、トイレ、浴室を含めると合計30畳を一つの空間として扉を開放して暖房しています。それで室内がこの程度に保たれていますのでかなりの保温性があります。

 まず断熱改修にあたって考えたのは、すでにある廊下や玄関土間や二階、使わない部屋を断熱空間として使う事でした。

空気は熱を蓄える力が弱い、つまり熱を伝えにくい性質があります。羽毛布団やフリースなど身近なもので暖かく保温してくれるものがフカフカなのは、空気をたくさん含ませて熱を遮っているわけです。住宅に使われるサッシのガラスはペアガラス、トリプルガラス(二重ガラス、三重ガラス)などは、ガラス間に空気を閉じ込め熱を遮っています。

今回は建物外部の建具(60年前の木製建具です)はそのままにして、廊下や縁側との間に樹脂サッシをはめました。廊下や縁側部分の上は屋根ですが、それ以外の箇所は二階が載っているので二階の部屋は普段使わないので断熱層として考えました。板張り床や平屋部分には断熱材を施工しましたので、サッシと断熱材で断熱層を途切れなく設けた形になりました。




蓄熱式電気暖房 豊橋市の工務店 建築工房ハミング

TVの下の白い箱がこの家の暖房器具です。7.5畳の部屋とダイニングに設置してあります。あまり見かけないスタイルですが深夜電力を利用した蓄熱ストーブです。仕組みはシンプルで夜間の安い電気を利用してヒーターで内部の蓄熱レンガに熱を蓄え、昼間はその熱が緩やかに放射されるのでそれで部屋を暖めます。すぐに温める器具ではないためスイッチはありません。シーズン中はつけっぱなしです。温度コントロールはある程度出来ますがローテク暖房機なので細かな温度設定は出来ません。火を扱わないので安全、コントロール不要で、全室暖房と高齢者にはもってこいの器具です。設置する場合には家の断熱状況から解析して器具の台数や能力を選定します。 断熱改修は健康のためにも、これからはどんどん普及すると思いますが単に設備を交換すれば良いわけではありません。隙間なく熱を遮断する、家全体で考える、費用対効果を考えることを心掛けないとお金を掛けた割に大して効果が無い残念な結果になります。
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