木もすっかりキレイに日焼けして、味が出てきた室内に入れて頂くと、
新築時には無かったはずのタイルが壁に。
アレレ?と思って奥様にうかがうと、
「私が両面テープで貼った!」とおっしゃるではありませんか。

プロはどうしても、タイル=左官仕事=大仕事という図式がすぐに浮かぶ。
でも、デザインで張るだけならこれでも良いんだよね。
こちらの奥様はなかなかセンスがいいんですけど、
物静かで余りご自分からは自慢されない。
でも、私がしきりに「へえー、へえー」と感心してるものだから、
うれしそうに説明してくださいました。
通販でタイルを買って自分で汚れた紙クロスのところへ貼ってみたとのこと。
自分の家をステキにどんどんアレンジしてもらえると、ものすごーくうれしい。
家って幸せな家族の暮らしを包む器(うつわ)であり、
その家族の思い出を描くキャンパスだと思ってるから。
変な言い方ですけど、デザイン的に新築時100点満点って言うのはどうも・・・。
オーナーさまが、ご家族で楽しみながら家を育て欲しいです。
建てて終わりじゃもったいないですよね。
Kさま、上手に、大事に住んで頂いてありがとうございます。