住宅購入 予算の基本

家づくりに悩みはつきものですが、いちばん真剣考えなければいけないのが「購入費用」です。マイホームの夢は膨らみますが、限られた予算の中で計画を立てなければなりません。

■ 予算の割り出しの基本

住宅の購入予算 = 現金資金+住宅ローン借入額となりますが、購入予算は、家計に無理なく「買える価格」であることが大切です。

現金資金とは、頭金や自己資金と呼ばれるお金で、多ければ多いほどローンの借入額は少なくて済みますが、貯蓄のうち、どの程度を現金資金として使うかしっかりと考えることが必要です。

■ 現金資金の割り出し方は?

家の購入や新築のために貯蓄を全て使ってしまうのはとても危険!家の購入後には、引越し代や家具購入といった「入居資金」が必要になりますし、また、病気やケガなど万が一の事態に備えた「生活予備費」も必要になります。具体的には貯蓄額から次の費用を差し引いた金額を住宅資金として充てると良いそうです。

① 入居費用 (引越し+家具購入)
② 生活予備費
③ 将来のための費用(教育費、車の購入など)

■ 現金資金の平均額は?

国土交通省の平成24年度の調査結果によると、新築注文住宅の資金総額(土地+建物)の平均は3,614万円、そのうち現金資金の平均は1,545万円でした。この額だけみると、自己資金の額がとても多く思いますが、このデータはあくまでも全年代の平均値。60代以上の層は現金を多く持っている世帯が多い為、平均値が上がっています。ちなみに60代世帯の平均貯蓄額は中央値で800万、30代世帯の平均貯蓄額は200万円が平均値ということですので、年代によっても頭金に充てることの出来る現金額は大きく変わってきますね。

頭金を出した後に手元に残す現金は家族構成やライフスタイルによっても異なりますが、生活費の半年分位は確保しておきたいですね。次回はローンについてご紹介します。



014cfe2668299a72d0f3addb9bbd26f3